失業とローン破綻、悪夢の連鎖が加速する!
2009年6月の雇用統計が発表された。
それによると、失業率は前月より0.1%増加の、9.5%。
非農業部門では雇用者数が前月比で46万7000人の減少となった。
労働人口が、1億5492万人ということから計算すると、
0.1%は、15万4920人にあたる。
雇用者数が46万7000人減少したのであれば、
0.3%ほど減少していなければおかしい。
どうやら、季節調整による結果、
6月は0.1%の失業率上昇で済んでいるようだ。
つまり、季節調整という名の「統計マジック」である。
季節調整無しの場合、失業者数は6月に112万人増加している。
その一方、季節調整が加わると、21万人の増加にとどまっている。
さらに読み解いていこう。
米国における失業で特徴的なのは、
若い世代が突出して高い失業率となっていることだ。
季節調整込みの数字であるが、
10代の失業率は24%に達している。
完全失業者で24%であるということは、
不安定雇用の者も含めると50%近い数値になることだろう。
また、業種別では製造業の失業が相変わらずキツイようだ。
クライスラーやGMの破綻の影響もあってか、
6月には13万6000人が失業した。
ストレステストの際には、9%で収まると豪語していた米国政府だが、
今となっては、今後2~3ヶ月で失業率は10%になると実態を認めた発言をしている。
このように失業率の悪化に歯止めが掛からないのだが、
それと連動するように住宅ローン返済に行き詰まり、
住宅の差し押さえや破産する事例が急増している。
失業とローン破綻は、強い関連性があるのである。
米国の住宅差し押さえは、2010年後半から年末にかけて
ピークを迎えるという予測がされている。
言い換えれば、失業率も2010年後半から年末にかけてピークを迎えるととらえても間違いではない、ということである。
さて、今年だが、全米不動産業者協会のエコノミストの分析によると、
今年の住宅差し押さえ件数は過去最高の250万件に達するとのことである。
つまり、今年一年の失業率の増加は、
過去最悪のペースになることは、
ほぼ間違いないのである。
米国経済地獄絵図は、まだ始まったばかりなのだ。
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