景気に対する過大評価はいつまで続く?

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マネーの流れの揺り戻しに警戒せよ

これまで、景気のV字回復期待が盛んにメディアで喧伝され、株価を支えてきた。
だが、投資家たちはそろそろ「根拠無き楽観」に対して、
冷静になり、マネーが動き始める可能性がある。

野村インターナショナルの欧州金利戦略責任者の
チャールズ・ディーベル氏は下記の見通しを述べた。
「国内総生産(GDP)と10年物米国債利回りの相関関係が途絶えたのは、経済成長とインフレが債券市場で過大評価されていることを示唆している」
「投資家はいずれ降伏し、V字型の景気回復を織り込むのをやめるだろう。それによって長めの債券買いに拍車がかかるだろう」

一つずつ詳しく見ていこう。

GDPと10年物米国債の利回りの関係について考えよう。
金融危機の中、GDPの減少が続いており、
本来であればマネーは株式よりも安全な国債に逃避することになる。
国債にマネーが逃避すると、国債の価格は高騰するため、利回りは減少する。
ところが今回の場合、GDP減少が続いているにもかかわらず、
楽観的で強気な姿勢がアナリストや要人の口から連呼されており、
実体経済の悪化を無視して、株式市場は上昇を続けてきた。
そのため、本来であれば国債に逃避するはずのマネーが、
逆に株式市場に流れ込んでおり、
国債が下落、金利が上昇するというミスマッチな状況になっていたのである。
 
ディーベル氏が指摘しているように、
景気回復に対する過度な期待が、市場をゆがめているのだ。
だが、そうした矛盾をはらんだ状態は、いつまでも続けられないだろう。
今年の後半には始まるとされている景気のV字回復だが、
その兆しはいっこうに見えない。
投資家たちが一斉に失望したとき、
マネーは雪崩を打って米国債に流れ込む可能性が高い。
 
(特に、7月以降、米国政府にとっては長期米国債の発行が頭の痛い問題であり、マネーを何とか誘導して長期米国債を売りさばかなければならないのである!)

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米国債はあと1年程度しかもたないのか? was the previous entry in this blog.

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